ツキヨタケとヒラタケの見分け方
季節はすっかり秋になりましたね。
秋と言うと秋の味覚。
秋の味覚も色々ありますが、ワシはこの季節になるとキノコシーズン到来と言う気分になるんですよねぇw
でも毎年のように食用キノコと間違えて毒キノコを食して食中毒になったりお亡くなりになる方もいらっしゃいます。
知らないキノコ、怪しいキノコは食べないに越したことはないです。
キノコ狩り名人でも間違える時もありますし、稀に毒キノコが店頭で販売されていることもあります。
特に多いのが食用の「ヒラタケ」や「ムキタケ」と毒のあるツキヨタケの見間違い。
先日岩手に渓流釣りに行って来た時に両方とも画像を撮ってきたので、キノコ狩り初心者の方は参考にしていただければと思います。
ヒラタケ(食用)
これはヒラタケの傘の部分から撮影した画像です。灰色、若しくは薄い灰色ががった茶色をしており、若干肉厚が有ります。
色は個体により若干濃淡の違いがあります。
これは同じヒラタケを裏側から撮影したものです。
綺麗にヒダが入り、香りもキノコらしい爽やかな良い香りがします。
ウスヒラタケ(食用)
こちらの画像はウスヒラタケ。普通のヒラタケより若干肉厚は薄く、色も白、若しくはクリーム色をしています。
(個体により色は若干違います)
ツキヨタケ(毒)
こちらはツキヨタケを上から見た画像。色は赤みががった茶色で、傘の外側に向かいグラデーションが入っています。
この感じはパッと見た目はヒラタケによく似ています。
また、ツキヨタケの幼菌は、見た目がヒラタケととても似ているので間違いやすいのかもしれません。
この画像はツキヨタケを裏側から見たところです。
パッと見た感じでは、ヒラタケのそれとよく似ています。
ツキヨタケとヒラタケの見分け方
ツキヨタケの軸の部分は、ヒラタケと違いはっきりしていて固いのが特徴となります。
ツキヨタケとヒラタケを見分ける方法で一番わかりやすく簡単なのが、軸の所から半分に割ってみることです。
画像はツキヨタケを半分に割った所です。
ツキヨタケは半分に割ると、軸に近い部分が黒い色をしています。
ツキヨタケの唯一の特徴でもあるので、どっちだろう?と半信半疑の時は半分に割って確かめると良いです。
スギヒラタケ(毒?)
このスギヒラタケは、長い間美味しいキノコとして扱われていたのですが、数年前にスギヒラタケを食べた方が急性脳症になり亡くなったという事例が数件あったため、現在では毒キノコ扱いとなってしまったキノコです。
なぜこの画像が有るかと言うと、実は2014年の秋に渓流釣りに行った時に沢山あったので採ってきて食べたからですw
スギヒラタケはヒラタケよりも爽やかな香りでとても美味しいキノコですので、当時は毒キノコ扱いされているのを知らずに持ち帰って食べていましたw
今こうして文章を書いていると言う事は、全く何の害も無かったという訳でして、なぜこれが毒キノコ扱いになったのかの理由がよくわかりません。
実際農林水産省でもはっきりした理由は解明できておらず、「死人が出たから食べさせない方向にしましょうね!」ってだけみたいです。
「農林水産省」ページ「スギヒラタケは食べないで!」
少しづつ調べているみたいですが、急性脳症になる原因は未だに分かって無いそうで、スギヒラタケが食菌であるか否かもわから無いそうです。
一説によると、腎機能障害を持った方が食すと急性脳症を発症する事例が多発したという事らしいです。
と言う訳で、スギヒラタケも採って食べたり、間違えても他人様にお裾分け等絶対にしない方が良いですね。
とまぁ、キノコ狩りとか何とか狩りって楽しいですが、毒がある物もありますので気を付けましょうね!
どちらか迷ったり、はっきりと区別が出来ないものは絶対に口にしない事が肝心です。
毒キノコでも食べて美味しい物もあり、気付いた時は既に手遅れって物も有りますので。
もし知らないキノコを食べてしまい食後15分~30分以内に胃のむかつき等違和感を感じたら、何とか無理矢理でも胃の内容物を吐いて、すぐに病院へ行く事をお勧めします。
その際は食べたキノコや(出来れば持参し)食した時刻なども医師に伝えると良いと思います。