Mauvielのソテーパンとソースパン

Mauvielのソテーパン

Mauvielのソテーパン

ここ最近ですが、使用している調理器具について聞かれることが多くなりました。
料理好きにとっては、やはり他人が使用している道具って気になりますよねf^^;
で、よく聞かれるのが「どんなフライパンが良いか」と言う事と合わせ、「ソースパンはどんなのを?」と言うのが多い気がします。
想像するにこの二つを聞いてくる方々は、フレンチなどの小洒落た料理をお作りになられるのかと思います。
フレンチの場合、一番お勧めするのは銅で出来たフライパンやソテーパン。
画像は世界中のフレンチレストランで使用されているMauvielと言うフランス製のソテーパンで
Mauviel M’Heritage Copper M250C 6502.25 2.5mm Saute Pan Cast Iron Handle
です。(これと同じ物は日本国内では販売されてないと思います。多分)
1.5mm厚の物は楽天などでも扱っているみたいです⇒Mauviel ソテーパン 25cm
因みに、M150って書いて有るのが1.5mm厚で、M250が2.5mm厚です。
当然厚みがある方が熱効率は良いですが、その分重くなります。
日本では「モービル」とか「ムビエル」とか「モビエル」なんて呼ばれていますが、「ムーヴィエル」が一番近い発音なのかな?
まぁ発音はどうでも良いとして(銅だけにww)、銅の調理器具は熱伝導率が非常によく、調理するのに一番優れている素材であると言われています。
このほかにも鴨のコンフィの仕上げで使っているステンレス製のソテーパンも所持していますが、同じ物を作った場合、Mauvielのソテーパンで仕上げた方が良い仕上がりになると思います。
って、なぜこの時使わなかったのかと言いますと・・・
銅製品の難点をいくつか上げるしかないですねf^^;

  1. 手入れが面倒
  2. 重い
  3. 焦げ付かせると後の手入れが尋常じゃない程大変
  4. オールメタル対応(銅鍋対応)の電磁調理器以外はガスコンロ必須

と言う欠点が銅製品にはあるのです。
1.「手入れが面倒」と言う点ですが、銅と言う金属は酸やアルカリ、塩素に弱いと言う欠点があります。
調理後に洗わずそのまま置いてたりすると、アッと言う間に黒ずみます。
また、洗って直ぐに水分を拭き取らない場合も同じく黒ずんだり錆び(緑青)にやられます。
ですので調理後は出来るだけ速やかに綺麗に洗い乾燥させてやる必要があります。

因みに私が使用している銅鍋は内貼りにステンレスや錫が貼って有るものですが、中には100%銅の物や錫が剥がれて内側の銅が出てしまっている物もあります。
そう言った銅鍋を使う場合に最も注意したいのが調理後直ぐに食材を取り出す必要があると言う事です。
前記しました通り銅は酸やアルカリに弱いので、そのまま調理後の食べ物を入れて置くと胴が溶け出し、鍋が変色や腐食をするだけでなくそれを食べた人が銅中毒を起こす可能性もあります。

2.「重い」と言う点ですが、これは料理をしている方ならわかるでしょうけど、調理も洗う場合も出来る限り軽い方が良いに越したことが無いのは言うまでもないでしょう。
因みに画像のソテーパンの重さは蓋を入れたら4Kg近くも有りますので、とても片手で振れるような代物ではありません。
まぁ、ソテーパンですから振りながら調理する事は無いのですがf^^;

3.に関しては調理する時に注意すれば問題ないとは思いますが、そこはほら、やっぱ素人ですのでたまにやっちゃうんですよねf^^;
内側がステンレスの物でしたら手入れは比較的楽ですが、全て銅で出来ている物の場合はメチャクチャ大変です。

でもそんな欠点を差し引いても銅の調理器具には有り余る利点があります。
特性はピーキーですが、極弱火から強火まで(通常は中火までしか使いませんが)思った通りの火加減が瞬時に行え、しかも満遍なく全体に熱が通るので様々な料理が理想の火加減で調理できるわけです。
ステンレスやアルミ、鉄の調理器具では熱が伝わるまでのタイムラグがあるのでそうはいきません。

4.に関しては、電磁調理器をお使いの方は銅製品に対応しているか調べる必要があります。
ワシの所はコーヒー豆の焙煎もやるのでガスコンロですw


WMFのフライパン

WMFのフライパン

銅に次いで熱伝導率も良く、多く利用されるのがアルミやステンレス製かと思われます。
このフライパンは最近よく使っているWMF ステンレス フライパン 24cmです。

本当はMauvielの銅のフライパンが欲しいのですが、何せ金額が高いのでそんなに「あれもこれも」と揃えられないってのが現状でステンレスを使っていたりするのですがf^^;
ステンレス製も重い事は重いのですが、男の力なら扱うに支障はないでしょう。
女性にはちと厳しいかも知れません。

しかしそのステンレスにも難点があります。


  1. 油をタップリ使ってちゃんと熱してからでないと肉などがくっ付きやすい
  2. 焦げ付きやすい
  3. 銅よりは軽いがやはり重い
  4. やっぱり見た目は銅!(←個人的偏見ですw)

と言う点。
1と2については慣れるしかないと思うのですが、扱いに慣れてくればそんなに食材はくっつかなくなります。
ただ、焦げ付きやすいってのは仕方がないですので、そこは摩耗に強いステンレス!
銅タワシや金属用クレンザー等で多少力任せにゴシゴシと乱暴に扱ってもソコソコ大丈夫ですw

3.の重さに関しては仕方がないですねf^^;
ワシは現在使っていませんが、アルミのフライパンなら若干軽いです。
しかし、食材のくっ付きやすさと焦げやすさはステンレスと似たり寄ったりと言う感じです。

ステンレスの良い所は熱伝導率に優れているのと、食材の色が分かりやすいって事です。
実はこれ、意外と重要な事だったりします。
食材を炒めた時の色で出来具合を見る事も多々あるので、色が分かりやすいステンやアルミは重宝します。
アルミの場合は「熱しやすく冷めやすい」特徴があり、イタリアンレストランなどで特にパスタ用に使うフライパンにはアルミのフライパンが多いのはその為でもあります。


また、忘れてならないのが昔っから有る鉄製のフライパン。
実は鉄のフライパンが一番好きだったりします。

なぜ画像が無いのかって?
手入れを怠りダメにしてしまったからでして(汗)
ただ、手入れさえしっかりしておけば、鉄のフライパンは最強だと勝手に思っていたりします。
熱伝導率もステンレスより良いし、強火も弱火も使えるし錆びさせたりしなけれ