パナマ ゲイシャは本当に美味しいのか?

先日パナマ・ゲイシャ種のバンビート農園産を購入してみた。
と言うのも、数か月前に同じパナマのゲイシャ種のエスメラルダ農園産を購入したのだが、「こんなものか?」と言う感じだったので・・・f^^;
因みにコーヒーを飲まない方にとって、パナマのゲイシャってなんだ?と言われそうなのでプチ説明w
画像にある通りコーヒー豆の種類の事で、日本で言う芸者さんの事ではない。
2004年頃から、コーヒー通の中で「旨い!」と絶賛されるようになり、今ではオークションで落札さるようにった為に高額になってしまったコーヒーの事である。
因みに今回購入したバンビート農園産のゲイシャは、生豆が250グラム4500円の物を500グラム購入した。
とは言え、以前購入した
バリ・コピルアク(生豆200グラムで7000円)よりは全然安いが、コーヒーにしては高すぎるよねf^^;

追記:2017年産のジャンソン農園産ゲイシャの記事でも書きましたが、こちらの価格は250グラムで¥6,480-でした(汗)

数か月前に購入したエスメラルダ農園産ゲイシャは、日ごろお世話になっている熊本の知人に話のタネとして送ろうと思い購入し、焙煎度合いを変えながらミディアムローストとハイローストの中間ぐらいで焙煎したものをお送りした。
その時数種類の焙煎を試した結果、この焙煎度に落ち着いたのだが、何れにしても「高い割にはこんなものかな?」と言う疑問が拭えなかったので、今回新たにバンビート農園産のゲイシャを購入してみたのだった。

今回購入したバンビート農園産を250グラム、ミディアムとハイの中間位のローストにしてみた。
2度目のハゼ音がする直前位の焙煎度で、焙煎時間は程度。
エスメラルダ産の時に、ミディアムロースト、ハイロースト、シティローストと試したが、この位の焙煎度合いがこの豆の特徴が出ると思う。
好みかもしれないが、高価な豆と言われるもの程、中煎り位の焙煎度合いが香りと味の特徴が良く出ると思います。
豆の表面に脂がにじみすぎるような焙煎は焼きが濃すぎ。
まぁ、苦いコーヒーが好きな方なら良いのかもしれませんが。


抽出は、Cores ゴールドフィルター C240を使いハンドドリップ。
このゴールドフィルターも賛否両論ありますが、ネルフィルターやペーパーフィルターに比べ、コーヒーの脂分も抽出出来るので、コーヒーの旨みを余す事無くダイレクトに抽出できると評判になったフィルターと言われています。
否定する方の多くは多分、淹れ方が上手く出来ずにコーヒーの微粒子が出過ぎてしまうことが原因と思われます。
豆の挽き方は中挽で、4人分淹れる場合豆の分量は40グラム。
因みにコーヒーを淹れる場合、1人分だけ淹れるのはプロでも至難の業ですので、最低でも2人分以上淹れた方が良いです。

まず最初に使用するお湯ですが、軟水を沸騰させた後、コーヒー用の細口のポットに移し替えて温度を若干下げます。
豆の種類と焙煎度合いにもよりますが、何れにしても沸騰したての熱湯は厳禁です。
CORESの取扱説明書やサイトには「沸騰したお湯で高温短時間」なんて書いてありますが、あれはどうなんでしょね。
お湯は80度から92度ぐらいで、豆の種類と焙煎度により変えた方が無難です。
今回のパナマゲイシャ種の場合は、85度以下がベストでしょう。

挽いた豆を平らにならし、細口のポットで最初は豆の分量と同じぐらい(4人分なら40cc程)のお湯を、中心からお湯を置く感覚で静かに注ぐと、豆がドーム状に膨らみます。(画像の状態)
この状態で30~40秒ほど蒸らします。
最初にお湯を注いだ状態が良い状態だと、30~40秒経つと数滴コーヒーが滴り落ちます。
お湯を注いだ直後にコーヒーが滴り落ちる場合は、お湯を注ぎ過ぎているか、お湯を注ぐスピードが速すぎます。
また、お湯をフィルターにかけないように注意します。
これはペーパーフィルターでもネルフィルターでも同じです。
金属フィルターの場合は特に穴が大きいので、フィルターにお湯が直接かかると、豆の成分は抽出されずお湯がそそままスルーしてしまうばかりか、豆がお湯で舞い踊ってしまい、挽いた時の微粒子が出てしまいます。

蒸らしが終わったら、中心から5百円玉程度の大きさで円を描くように、3回ほどに分けて静かにお湯を注ぎ抽出します。
注意点は、フィルターには決してお湯をか無い事と、1度目にお湯を入れてコーヒーが上がった線よりも上にお湯を入れないと言う事。
こうすることで、特に金属フィルターの場合は、周りに重なったコーヒーの層がフィルター代わりとなり微粒子が外に出なくなります。

と、長くなりましたが・・・w
エスメラルダ農園産のゲイシャもバンビート農園産のゲイシャも、美味しい事は美味しいのですが、ワシの好みではありませんでしたf^^;
そう言えばバリ・コピルアクの時も同じこと思ったな(汗)
と言うか多分、通常のコーヒーと同程度の金額なら、いやいや、私がお金持ちだったなら「スゲェ旨い!」と素直に言っていたのかもしれません。
しかし貧乏人にとっては、この金額に見合うほど美味しいと言う訳ではないと思っただけの事です。
好みもあるのだと思うのですが、世間でのこのコーヒーの評価は高いから美味しいと言っているだけの様な気さえします。

貴重だから美味しいとか、高いから美味しいとか思うのは、感覚の問題なのかなと。
とは言え、非常に香りが良くバランスの取れた美味しい豆であることには変わりは有りませんし、金額や豆のことなど知らなければ一度は飲む価値の有る美味しいコーヒーだと思います。
とても日本人の舌に合ったコーヒーだと言えるでしょう。
もしかしたらワシの舌は貧乏性だから高い物に拒絶反応を示しているのかも?(汗)

追記:
パナマゲイシャにも色々と有りますが、ワシが飲んだ数少ないオークションロッドの中で順位を付けるとすれば、

  1. 2017年エスメラルダ農園産ナチュラル
  2. 2015年エスメラルダ農園産ウォッシュド
  3. 2017年ジャンソン農園産
  4. 2015年バンビート農園産

って所でしょうか。
つうか、高すぎて数を飲んでないので比較にもなってないですけどf^^;
2017年エスメラルダ農園産のナチュラルは価格も桁違い(生豆100グラムが¥17.820-(涙))でしたが、味も他のゲイシャとは桁違いでしたw
こんな豆が常時飲めるほどの財力が有れば何とも思わないのでしょうけど、ワシの様な庶民は「この金額を出すほどの珈琲ではないよね?」と思っちゃいますねf^^;
いつも飲んでいるような生豆で500グラム1,000円程度の珈琲を好みに焙煎したやつで十分だと思いましたわ。
勿論、お金が腐る程有れば有ればエスメラルダゲイシャのナチュラルを大量買いすると思いますw

因みに、コピルアクよりもゲイシャの方が個人的には断然美味しいと思います。
まぁ、ただ単に好みの問題だと思います。

肉でもそうですよねぇ
ワシはここ数年で食った牛肉の中では常陸牛が一番美味しかったと思っていますが、飛騨牛が一番と言う方もいますし。
コーヒーなんてものはタバコと同じ嗜好品ですし尚更その傾向が強いでしょうね。
タバコのメンソールが好きな方から葉巻オンリーの方がいるように、コーヒーもブルマンしか飲まない方もいれば、モカ系が好きな方もいますし、
同じ豆でも焙煎度合いでも好みは変わりますしね。

とりあえず今回もネタと言う事でw

追記:2016年4月8日
やはり焙煎して3日目になるとかなり味も香りも落ち着いてきて美味しくなりました。
エスメラルダ農園産よりもバンビート農園産の方が、香りがジャスミンっぽく良い香りがします。
味自体は甲乙つけ難しって所。
紅茶好きの女性にも「美味しい」と言われそうなコーヒーですな。

そういえばスタバでもゲイシャ種の焙煎豆とドリップしたコーヒーが置いてあるらしいが、あそこのコーヒーは飲む気になれないかな・・・
好みだろうけど、見た目に焙煎が深すぎて味の想像がついてしまう・・・
豆が250グラムで¥7,500、淹れたのはTallサイズで ¥1,350とか。
因みにこの記事を書いている時点で販売されているスタバの豆は、2015年産コロンビアのサントゥアリオ農園産(自社農園)だそうで、オークションロットでもなんでも無いのに高いのが意味わからん。

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