鰹出汁のカスを再利用した白菜の浅漬け柚子シソ風味

和食を作る時、本格的に鰹節でお出しを引いている方ってどの位いらっしゃるか分かりませんが、ちゃんと出汁をとっているとたまに「勿体ないなぁ」なんて思う事が有るんですよねぇ。
本枯れ節を使った出汁の時は特にそう思います。
1番出汁は本格的な和食に、2番出汁は味噌汁にして、それでも漉して残った物は料理しながらそのまま食べちゃったり、出汁の粕で作るふりかけなんてのを作ってみたりと色々やってたりしますw

で今回は、カツオ出汁のカスを再利用した浅漬けのレシピを公開いたします。
かなり以前にも白菜の浅漬けのレシピを掲載しましたが、単にそれの出汁を漉したカスも入れただけですw

レシピって程ではないですが、これから美味しくなる冬野菜の白菜が簡単によりおいしくなりますよ!
普通のパックの鰹節では作った事ありませんが、それでもおいしく出来ると思います。

因みにこの日は他に鰹出汁のカスを再利用したとろろ芋のレシピってのも作ってますのでご参考までw

材料(2~3人分

副菜

栄養価(100g中)

  • カロリー:約16Kcal
  • 脂肪分:約0.05g

  1. 白菜の葉=3枚
  2. シソの葉=3枚
  3. 塩=二つまみ強
  4. 柚子の表皮=適量
  5. 本枯れ節の漉したカス=適量

ここで使用している調味料類
塩=パハール岩塩
鰹節=カネサ鰹節商店 手火山式 本枯れ節

レシピ(調理時間: 下処理: / 計:

  1. 白菜は1cm程度に切ってボウルなどに入れ、塩を塗して軽く揉み込みます。
  2. 柚子表皮は黄色い部分のみ3cm程を薄く削ぎ、微塵切りにした物を白菜に合わせます
    皮の白い部分は苦味が出ますので黄色い部分のみ!
  3. シソの葉も微塵切りにして白菜と合わせます。
  4. 鰹出汁を漉したカスと出汁20cc程を取り置きます
    出汁を漉す時搾らないでそのまま引き上げれば良いです。
  5. 引き上げた鰹節は細かくして白菜に混ぜ合わせます。
  6. そのまま冷蔵庫に入れて10~30分置けば出来上がり。

飾りに柚子表皮を細く切って乗せれば見た目も良くなります。
簡単でしょ?

本枯れ節を使っている場合は、出汁のカスは簡単に細かくなりますが、パックの花かつおの場合は包丁で細かくした方が良いかと思います。
出来れば是非、本枯れ節で作ってみてください。
見た目は一寸悪くなりますが、メチャクチャおいしい浅漬けが出来上がります。


ワシは毎日の味噌汁でも鰹節で出汁をとっていますが、インスタント出汁を使われる方が殆どですよねぇ・・・
そのうち自分で出汁が取れる人って職人さん以外いなくなってしまうのでしょうか。
その職人さんでさえもインスタント出汁を使われる方がいる位ですから・・・
まぁ、最近のインスタント食品は美味しいですけどねf^^;

余計な事を思い出しましたが、とある和食屋さんで食事をしている時、お隣の旦那さんが椀物を口にして「出汁が利いてねぇ!」と騒いでいたのを思い出しました。

その椀物は昆布出汁の椀物だったのですが、「和食の基本」をしっかりと身に付けた職人さんが取ったお出汁で、しかも昆布もかなり良い物を使われていた物でした。
そういった碗物って、最初の一口で美味しいと感じるものでは無いのですよねぇ・・・
二口、三口目で美味しさが染み入ってくるような感じなのですが、普段からインスタントの味の濃い物を食されていると、その様な味が分からなくなってくるのだと思います。

数年後に同じお店に行った時に味がやたら濃くなっていたので、「板さん変えたの?」と聞いてみたら・・・
「最近の方は味が薄いとクレームになるので・・・」と仰っていました。
店を後にしながら一寸儚い気持ちになった事を思い出します。

決して「自分は味が分かる」とか自慢したいのではなく、「世の中良くも悪くもこうやって変わってしまうのだなぁ」と思っただけでして、そんな世の中だから、ちゃんとした物を残したいと思いこんなレシピブログを続けているんですわ。ワシ。
ま、自己満足ですけどねw
自己満足ついでに書くと、この盛り付けに使っている器もワシの陶芸作品だったりします。
魚は自分で釣って調理するけど、そのうち野菜の自家菜園したりとか、獣肉も自分で狩猟してくるとかやって、究極の自己満足でもしてみたい物ですねw

良いのですよ。普段は某巨大レシピサイトの簡単レシピで。
ただ、たまにはちゃんとした物を口にして、心も体もリフレッシュできれば。

なんて思う今日この頃でしたf^^;

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