本物の杏仁豆腐って何?


本物の杏仁豆腐の作り方 北杏と南杏で作る本格杏仁豆腐のレシピ

世の中に多く出回っている杏仁豆腐は、杏仁霜やアーモンドエッセンスを使った「牛乳寒天」が殆どですが、そんなものは偽物です。
杏仁豆腐とは、杏の種の中に有る「仁」をすりつぶして、そこから抽出した物を使うのが本物の杏仁豆腐です。
多分日本に出回っている杏仁豆腐と名の付く物の9割以上は偽物と思います。
日本の法律ではアーモンドエッセンスで香りを付けただけの物を杏仁豆腐として認められていますが、一度本物の味を知ってしまうと後には戻れなくなりますよww
このレシピでは北杏と南杏を使った二人分のレシピになります




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おかげさまで最近当サイトを観覧してくださる方が増えてきたみたいでして、
それに伴い、有り難いことにメールでご意見やご感想を下さる方も増えてきました。
ここ数日寄せられたメールの中に、なぜか同じ内容の物が数通有りましたのでここに書くことにしました。
内容は杏仁豆腐について。
本物の杏仁豆腐って書いてあるけど、あなたの言う本物とは何ですか?
と言うような内容。。。

書かれている内容で同じ論点が、
○○と言うサイトにはあなたの所に書いてある南杏・北杏・皇杏等は使わず、杏仁霜やアーモンドエッセンスを使ったレシピがありますが、それは本物ではないのですか?
と言う内容である。
URLは伏せるが、書かれていたサイトを見ると確かに色んなレシピがある。
杏仁霜を使ったレシピや、牛乳寒天にアーモンドエッセンスで香り付けをしただけのレシピなど。。。
普段レシピの検索など殆どしないのだが検索したらかなりの数がある。
中でもワシが見てひどいと思うのが牛乳寒天にアーモンドエッセンスで香り付けをしただけのレシピ。
このレシピだけは杏仁豆腐と認める訳にはいかない!
なぜって?
それは前記したとおり牛乳寒天に杏仁の香りを付けただけだからだ。
しかも、アーモンドエッセンスも色々有るのにその種類すら記していない。
ワシ自身も以前、杏仁豆腐を作るのに試行錯誤して数種類のアーモンドエッセンスを使用したことがある。(今では全く使用しないが)
メーカーや同じメーカーでも種類によって香りが全く違う。
どうしても使いたいならビターアーモンドエッセンス
しかしだ、アーモンドエッセンスは所詮アーモンドで杏仁の香りでは無い!
バニラエッセンスなんてのも有ったけど、ここまで来ると開いた口が塞がらない…
バニラオイルやバニラエッセンスは、バニラ(ラン科の植物の種包・種子)をオイルとかで抽出したヤツだから…
杏仁と同じ種族であるアーモンドから抽出したアーモンドエッセンスの方がまだまし

そもそも杏仁豆腐とは、杏(アンズ)の種の中にある仁(ジン)と言う種子の部分を粉状にし、水と合わせてそのエキスを抽出した物に牛乳を合わせて熱を加え、寒天やゼラチンで固めた物なのである。
杏仁霜は使いやすくする為に杏の種子から抽出した物を粉状にし、コーンスターチやら香料やらと余計な物まで沢山入れた物が多い。
しかし全く杏仁を使用して無いよりはまだまし。
と言うわけで、杏の種子を全く使用していない物など杏仁豆腐とは呼べないのである。
つうか、美味しくてもそれは牛乳ゼリーもしくは牛乳寒天でしょ。

2014/11/11追記
この記事をお読みになった「Kさん」からメールを頂きましたので追記させていただきます。
日本の法律では香料で香りを付けただけの「牛乳寒天」や「牛乳ゼリー」を「杏仁豆腐」と名付けても良いのだそうです。
でもそれって、日本の法が定めてないだけで偽物だよね?
とワシは思うのだが。
中には「美味しければ偽者でも良いんじゃね?」と言う方も居るだろう。
そう言う方はそれで良いと思うし、ワシは自分の考えをそう言う方々に押し付ける気は更々無い。
美味しければ何でも良いと思う方は毒物でも偽者でも何でも食っていれば良いし、その方がそれで幸せならそれを止める気は無い。
法律がなければ紛い物を平気で販売するメーカーには憤りを感じるが、それも需要が有っての事かと思うと・・・┓( ̄∇ ̄;)┏

医食同源と言う言葉を聞いた事があるだろうか?
そもそも中華料理と言う物は、食べて尚体に良しと言う食べ物が非常に多い。
杏仁豆腐もまた、その1つなのである。
杏(アンズ)の種子はそのまま食すと毒性が有り、そのままでは食す事が出来ない。
(毒の詳しい成分は忘れたが、生食すると青酸系の毒が腸内で生成されたと記憶する)
それが牛乳と一緒に加熱する事で毒性を無くす事が出来る。
効能は、咳・痰を鎮めたり、コレステロールや動脈硬化の抑制、美肌や便秘等に効果が有るとされている。
このように中国料理、中国の料理人の知恵にはすばらしい物が沢山有る。
そう言った意味も含め、ワシは杏の種子を全く使用してない物など杏仁豆腐では無いと断言する。


先日実家に帰った時、スーパーに買い物に行ってこんな物を見つけた(2/5記)
ワシの実家は茨城なのだが、流石に南杏・北杏までは期待していなかったが、杏仁霜位は有るかと思い探したのだが、結局見つけることは出来なかった。(他の店なら有ったかもしれないが)
で、代わりに見つけたのが陳※一監修の杏仁豆腐の元と、もう1つが画像の杏仁豆腐ミックス
陳※一監修のほうは、杏仁が入っているからまだ良い物の、杏仁豆腐ミックスは頂けない…
画像を見てもらえば分かるが、原材料に杏仁の文字は無い。
せめて杏仁風味ミックスと商品名を変えて欲しい所である。
っと、まぁ色々書いたが、決してメールに記して有ったサイトを責めたり中傷したりしている訳ではない
どこかの誰かが杏仁豆腐レシピ杏仁風味牛乳寒天レシピを勘違いして広めてしまったのだと思う。
拘りが無い物は本物と呼びたくもないし作りたくも無いと言うワシ自身の拘りなのだ。
1通2通のメールならここにこのような内容を書く事は一生無かっただろう。
思った事をついでに書かせていただくと、化学調味料の味に慣れすぎて、本物の味を知らない人が増えた気がする
そういう料理を出す店も悪いのだが、そんな物で満足する客も悪いのだ。
要するに詐欺をするヤツは悪いヤツだが、騙される方にも責任があると言う事。
ここの所社会問題になっている食品偽装問題もそんな所から来ているのだと思う。
消費者が安い物を求めるから生産者が追い詰められ悪さをする
消費者が本物の味を知らないから悪徳経営者が悪巧みをする
って事なんだと思う。
杏仁豆腐から話を大きくしすぎたが、本物と偽者ってそういう事ではないだろうか?
そう言う訳で、ここのサイトでは化学調味料等を使わず、本物の味を追及した料理レシピを出来るだけ掲載して行こうと思う。
とは言えワシ自身はプロの調理人ではないのでそこんとこヨロシク!
(と、逃げ道を作ってみたりする(苦笑))

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